企業資産保全コンサルティング
企業資産保全コンサルティングとは
企業資産保全コンサルティングとは、企業が保有する不動産などの資産を適切に評価し、管理・運用することで、適切な収益獲得を支援するサービスです。
具体的には、資産の適切な分配、移転を通じて、税負担の軽減や資産承継時のスムーズな資産分割を実現し、保有資産の効率的な活用を支援します。
企業資産保全コンサルティングのメリット
企業資産保全コンサルティングを活用することで以下のようなメリットが期待できます。
- 保有資産を効率的に活用し、収益性や競争力を高めることができる
- 保有資産を次世代に承継する際に、税金や紛争を最小限に抑えることができる
- 保有資産を不正やリスクから守り、安心して経営に専念することができる
- 保有資産の適正評価と最適な資産配分の提案
- オーナー家の財産管理と相続対策の支援
- 税務や法務に関するアドバイスと実務サポート
- 経営戦略や組織改革に関するコンサルティング
企業資産保全コンサルティングの内容
企業資産保全コンサルティングの内容としては、以下のようなものがあります。
企業資産保全コンサルティングの流れ
企業資産保全コンサルティングの流れを記載します。
①保有資産の把握
企業が保有する資産の洗出しを行います。不動産資産を複数保有する場合は、各不動産のキャッシュフローを算出し、不動産がどの程度収益に貢献しているか、資産価値を評価します。
②資産保全プランの提案
不動産毎に移転の有無や移転方法など、適切な節税方法や資産運用方法を提案します。赤字不動産の場合は、売却を視野に入れた検討を行い、適切な資産配分および移転時期を算定します。
③資産保全プランの実行
資産保全プランに沿って、不動産移転などを実施します。
④資産保全プランの効果測定
定期的にプランの進捗状況を確認し、効果測定を行います。改善点がある場合は、適宜提案を行います。
企業資産保全の例
ご参考として、企業資産保全コンサルティングの一例を示します。
組織再編税制の活用
組織再編税制とは、企業が組織再編を行った時に、税制上で定める適格要件を満たしていれば、適用が認められる例外的な優遇措置税制です。
具体的には、法人税に直結する移転資産の簿価移転による譲渡損益を認識しない方法、と繰越欠損金の取り扱いに関する特例が受けられます。対象となる組織再編は、合併、会社分割、株式交換、株式移転、現物出資、現物分配、その他(スクイーズアウト)となっています。
このうち、会社分割、現物出資、現物分配を活用することで、税金の発生を抑制しつつ不動産等の資産を別会社に移転することが可能です。
例えば、下図のように既存会社の別会社(分割承継会社)をあらかじめ設立しておき、別会社設立後に既存会社(分割会社)から吸収分割する方法が考えられます。
本方式により分割会社は、所有してた不動産を、分割承継会社の株式に変更することにより、相続人が複数存在する場合、相続人AにはA株式、相続人CにはB株式というように最終的に不動産の現物の分配ではなく、株式の分配という形にすることより、不動産の不要な共有、株式の持合い、現物不動産を移転させるときに発生する移転コストを減らることができます。
まとめ
本記事では、企業資産保全コンサルティングのメリットとフロー、具体例について記載しました。今回ご紹介した、会社分割などは、複雑な手続きが発生しますし、適格会社分割として認められるためには一定要件を満たす必要があります。企業資産保全コンサルティングを希望される方はお気軽に相談ください。
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