26/7/10配信:経営は「今」ではなく、「最後」から逆算する。
投稿日:2026年07月10日
おはようございます。
朝4時起きの名古屋の税理士、丸山です。
社長は毎日、
売上や人材、資金繰りのことを
考えていらっしゃると思います。
でも、「社長が最後をどう終えるか」まで
考えている社長は、意外なほど少ないものです。
私は、経営は「今」ではなく、
「最後」から逆算するものだと思っています。
「うちの会社、最後はどう残そうか」
会社の出口には、
- 親族への承継、
- 社員への承継、
- M&Aで第三者へ承継
- IPOなどの上場
- 価値ある事業や雇用を他社に引き継ぐ。
さまざまな選択肢があります。
社長はどの道を進みたいでしょうか。
実は、どの選択肢を選ぶにしても、
絶対に避けて通れない共通の条件があります。
それは、「誰かが引き継ぎたいと思う会社」
にしておくことです。
赤字が続いていたり、
過大な借入金が残っていたりする会社を、
「よし、俺が継ごう!」と
手を挙げてくれる人はいないからです。
しかし、このような「引き継げる会社」は、
一朝一夕に作れるものではありません。
利益体質への改善も、
幹部育成も、
財務の改善も、
すべて相応の時間がかかります。
だからこそ、
ゴールの日付を先に決める必要があります。
私は経営の相談を受けるとき、
最初に考えることがあります。
利益ではありません。
節税でもありません。
人材採用でもありません。
「最後をどう終えるか」
ここから考え始めます。
社長は「今」から考えるのではありません。
「最後」から逆算して考える。
私は、これこそが経営の王道だと思っています。
経営とは、目の前の問題を
一つずつ片付けることではありません。
最後にどうなりたいかを決め、
そこから逆算することです。
「70歳で引退する」と決めれば、
「65歳までに後継者を育てる」
「62歳までに借入を減らす」
「60歳までに利益体質を作る」
と、未来から今日へ向かって
やるべき予定が次々と決まっていきます。
これが「逆算」です。
だから私は、「経営は逆算だ」と考えています。
ゴールが決まると、
今日やるべきことが自然と決まるからです。
以前、私が勤務していた
会計事務所での出来事です。
大先生が引退される際、
息子さんが事務所へ戻り、
無事に事業を承継されました。
その大先生が、ある顧問先の社長に
おっしゃった言葉が、今でも
私の胸に深く残っています。
「社長、息子に継いでほしければですな、
会社の『いいところ』を見せるんですよ」
私は、この言葉を今でも忘れられません。
あの言葉の意味が、今なら本当によく分かります。
もちろん、引き継ぐために
数字を良くすることは必要条件です。
でも、最後に後継者に「継ぎたい」と
思わせるのは、社長の姿です。
社長自身が未来を語り、
会社を楽しそうに経営している。
そんな姿こそが、
次世代を引きつける
最大の魅力なのだと思います。
出口を考えることは、
「会社を終わらせる話」ではありません。
今日の経営を良くするために、
明日やるべきことを決める作業です。
会社の未来は、
最後を決めた瞬間から変わり始めます。
なぜなら、
未来を決めることは、
今日を決めることだからです。
一人では描きにくい未来も、
一緒に逆算していけば、
今日やるべきことは必ず見えてきます。
「この会社、今後どうしようか」と
頭をよぎったら、ぜひ早い段階で
お気軽にご相談ください。
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この記事の監修
税理士
丸山会計事務所代表 丸山 和秀(1986年生まれ)
税制支援20年以上、不動産税務、事業承継&M&A、法人資産税、設備投資時の優遇税制を得意とする。
「ともに未来を描く」を経営理念として、お客様と一緒に未来を描くことができる、提案型の“攻める税理士”として、経営ビジョンやニーズに寄り添い、適切なタイミングで、お客様のお悩みを解決するご提案を行う。


