【令和8年7月31日 受付開始】特定生産性向上設備等投資計画の確認|申請スケジュールと実務上の7つの注意点

投稿日:2026年08月15日

【令和8年7月31日 受付開始】特定生産性向上設備等投資計画の確認|申請スケジュールと実務上の7つの注意点

朝四時起きの名古屋の税理士丸山です。

 

2026年(令和8年)7月31日、経済産業省より「特定生産性向上設備等投資計画の確認」および「国際経済事情激変事業適応計画の認定」の正式な申請受付が開始されました。

あわせて、法律の施行日も令和8年7月31日となり、同日から施行されています。

7月31日に公開された「申請マニュアル」や「公表資料」をもとに、実務上、そして顧客(施主)へのご提案において絶対に間違えてはならない申請上の注意点と、申請スケジュールの詳細をまとめました。

1. いつから申請できるか(スケジュール)

申請開始日: 令和8年(2026年)7月31日(同日より受付開始)

申請(確認)の期限: 令和11年(2029年)3月31日まで

この期限(約2年8ヶ月間)までに、地方経済産業局から投資計画の「確認書」の交付を受ける必要があります。

・設備取得・供用の期限: 確認を受けた日から5年以内

期間内に「確認」さえ受けておけば、実際の設備の取得や稼働(建物の完成など)は、確認日から5年間の猶予が認められます。

2. 7月31日発表の資料から見る「申請上の重要注意点」

オンライン申請システム(Gビズフォーム)の稼働に伴い、実務上の極めてシビアなルールが確定しています。

申請方法は「原則WEB申請」のみ(GビズIDが必須)

・申請は、経済産業省の「Gビズフォーム」を通じた原則オンライン申請となります。

・申請には、事前にデジタル庁の「GビズIDプライム」または「GビズIDメンバー」アカウントの取得が必須です。

【実務対策】 手続担当者が退職等で不在になった場合、システム上で後から主担当者を変更することができません。
そのため、申請時には必ず「副担当者(最大2名)」を登録しておくことがマニュアルで強く推奨されています。

 

添付書類の形式は「ZIPファイルに集約」

・WEB申請の際、各種の申請様式や添付書類は、「様式類一式」と「添付書類一式」にそれぞれ分け、ZIPファイル形式に圧縮して添付する必要があります。

・1ファイルあたりのアップロード上限は 100MB です。

 

士業等による「事前確認書」の添付が必須

・申請にあたっては、会社の取締役会等の決議プロセスの確認、投資利益率(ROI)や簡易キャッシュフロー(営業利益+減価償却費)の適正な計算などについて、公認会計士または税理士等による「事前確認」を受け、その『事前確認書』を添付して申請する必要があります。

 

「建物のみ(ハコモノだけ)」の申請は除外

・省令の適合基準において、「建物のみの取得等を行おうとするものを除く」と明確に規定されました。

・これにより、建築会社様が施主へ営業する際、「5億円以上の工場・倉庫の建物を建てるだけ」では申請できません。
必ず「建物+機械装置(またはソフトウェア)」をセットにした投資計画を策定し、全体で投資下限額(中小企業は5億円以上、大企業は35億円以上)をクリアする必要があります。

 

投資計画の確認は「契約・着工の前」が絶対鉄則(フライングは救済なし)

・税制の適用対象となるのは、「投資計画の確認を受けた日以後」に取得等(取得、製作、または建設)をした設備に限定されます。

・国から「確認書」が発行される前に、設備の発注契約(ハンコを押す)をしたり、建設工事に着工したり、引き渡しを受けたりした場合は、その時点で1円も税制優遇を受けられなくなります(後出し申請は不可)

 

他の投資促進税制(経営強化税制など)との「重複適用」は完全不可

・この税制の確認を受けた場合、その投資計画期間中は、「中小企業経営強化税制」「地域未来投資促進税制」「カーボンニュートラルに向けた投資促進税制」の適用を受けることはできません

・設備投資ごとに使い分けることはできないため、投資計画を申請する前のシミュレーション(有利選択の判定)が極めて重要です。

 

「投資計画確認」と「激変対応(繰越控除)」で申請先が異なる

通常の設備投資計画(即時償却・税額控除)の確認申請:

申請者の本社所在地を管轄する地方経済産業局(全国9局)へWEB申請します。

激変対応(3年間の繰越控除)の認定申請:

売上高減少などのダメージ要件を満たした上で、「自社の事業を所管している本省庁」へ申請します。
申請先を間違えないようご注意ください。


💡 税理士 丸山からのアドバイス

7月31日、ようやく正式な申請受付が開始され、申請フォームや添付用エクセルシート(ROI計算シート)も公開されました。

建築会社様が「工場や倉庫の建設」をフックに施主にアプローチする際は、「建物だけでなく、設備(機械・ソフトウェア)をセットにして計画を作ること」、そして「契約書にハンコを押す前に、我々税理士を交えて経済産業局への申請を完了させること」を顧客に必ず徹底してください。

難易度の高い「ROI 15%の事業シミュレーション」や、7月31日公開のフォーマットに基づく「事前確認書」の作成は、丸山会計事務所にて全面的にサポートいたします。
まずは計画段階でお早めにご相談ください!

※本記事は2026年(令和8年)7月31日時点で公表されている情報に基づいて作成しています。今後、運用や様式が変更される場合がありますのでご留意ください。

 

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この記事の監修

丸山会計事務所 税理士 代表 丸山和秀

税理士
丸山会計事務所代表 丸山 和秀(1986年生まれ)

税制支援20年以上、不動産税務、事業承継&M&A、法人資産税、設備投資時の優遇税制を得意とする。
「ともに未来を描く」を経営理念として、お客様と一緒に未来を描くことができる、提案型の“攻める税理士”として、経営ビジョンやニーズに寄り添い、適切なタイミングで、お客様のお悩みを解決するご提案を行う。

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