会計事務所で働きながら税理士試験を受験するメリット・デメリット

投稿日:2026年05月11日

  

会計事務所で働きながら税理士試験を受験するメリット・デメリット

「会計事務所に就職しながら税理士試験の勉強を続けることはできるのか?」これは、税理士受験生から最もよく聞かれる質問のひとつです。

結論からいえば、会計事務所で働きながら税理士試験に合格している方は数多くいます。

ただし、「仕事と勉強の両立は誰でもすぐに可能」という甘い話でもありません。

メリットとデメリットの両方を正直に理解した上で、自分の状況に合った選択をすることが大切です。本記事では、会計事務所勤務と受験の両立について、実態をお伝えします。

1. 会計事務所で働きながら受験するメリット

1-1. 実務の知識が試験の理解を深める

会計事務所では、法人税・消費税・所得税・相続税など、実際の申告業務を通じて税理士試験の学習内容と重なる知識を得ることができます。特に消費税は実務と試験の内容が直結するため、「仕事でお客様の消費税申告を手伝いながら、夜は試験の消費税法を勉強する」という環境では、理解の深まり方が大きく違います。

「教科書で読んだ規定が、実際の申告書のどの欄に反映されているか」が見えてくることで、単なる暗記ではなく本質的な理解につながります。この実務と学習の相乗効果は、会計事務所で働きながら受験することの最大のメリットといえます。

1-2. 税理士としてのキャリアを同時に積める

税理士として登録するためには、2年以上の実務経験が必要です。会計事務所で働きながら受験することで、「試験合格」と「実務経験の取得」を同時進行させることができます。試験に合格してから実務を積もうとすると、その分キャリアのスタートが遅れます。

特に20代・30代で税理士を目指している方にとって、「試験勉強専念」と「働きながら受験」のどちらを選ぶかは、5年後・10年後のキャリアに大きな影響を与える選択です。実務経験を積みながら受験するルートは、長期的に見て非常に合理的な選択です。

1-3. 収入を確保しながら学習を続けられる

「試験に専念したいが、収入が心配」という方も多いでしょう。会計事務所で働きながら受験することで、生活費・受験費用・学習教材費を自分で賄いながら勉強を続けられます。経済的な不安が少ない状態で学習できることは、長期にわたる受験生活においてメンタル面でも重要です。

1-4. 「税理士試験受験生」として採用される事務所が多い

会計事務所業界では、税理士試験受験生を積極的に採用する事務所が数多くあります。採用側からすれば、税理士を目指して勉強している人材は意欲・成長意欲が高く、将来的に事務所の戦力になることが期待できるからです。「受験生歓迎」という採用条件の事務所を選ぶことで、学習への理解を得やすい環境で働くことができます。

2. 会計事務所で働きながら受験するデメリット・注意点

2-1. 繁忙期は学習時間が大幅に減少する

会計事務所には明確な繁忙期があります。主な繁忙期は以下のとおりです。

・1月〜3月:個人の確定申告期(最大の繁忙期)

・3月・9月決算法人の決算期:法人税申告業務の集中

・年末(12〜1月):年末調整・法定調書の作成

特に1〜3月は、事務所によっては残業が毎日続くこともあります。この時期は思うように学習時間が取れないことを事前に理解しておく必要があります。

ただし、税理士試験の本番は例年8月上旬です。最大の繁忙期(1〜5月末)が終われば、試験本番まで約2ヶ月あります。「繁忙期は仕方ない、繁忙期が明けたら集中的に勉強する」というメリハリのあるスケジュールを組むことができます。

2-2. 職場の環境が学習に大きく影響する

働きながら受験を成功させるためには、職場選びが非常に重要です。同じ「会計事務所勤務・受験生」という条件でも、事務所の文化・業務量・残業の多さによって学習環境は大きく変わります。

確認しておくべきポイントとしては、繁忙期以外の残業時間の実態、テレワーク制度の有無、受験生への理解(試験前日の配慮など)、合格後の処遇(資格手当・昇給など)といった点が挙げられます。採用面接の段階でこれらを確認することが大切です。

2-3. すべての会計事務所が受験生に理解があるわけではない

残念ながら、「受験生歓迎」と掲げていても、実態は業務の忙しさから勉強時間を確保しにくい事務所も存在します。就職・転職先を選ぶ際には、実際に働いているスタッフの声を聞くことや、カジュアル面談でリアルな職場環境を確認することをおすすめします。

3. 働きながら受験を成功させるための工夫

3-1. 朝の時間を最大限活用する

働きながら受験を成功させている方の多くが実践しているのが「朝型学習」です。仕事の後の夜は疲れが溜まっており、集中力が低下しがちです。一方、朝は脳がすっきりしており、短時間でも集中した学習ができます。

出社前の1〜2時間を学習に充てる習慣をつけることで、毎日コツコツと学習時間を積み上げることができます。通勤時間も、音声学習・理論の読み込みに活用する受験生が多くいます。

3-2. 繁忙期と閑散期でメリハリをつける

繁忙期(1〜5月)は完璧な学習を求めず、「現状維持・忘れない程度に続ける」というスタンスで乗り切りましょう。そして繁忙期が明けたら(4月以降)、試験本番に向けて学習のギアを上げていきます。特に6〜7月は週の学習時間を最大化し、追い込みの時期として位置づけることが効果的です。

4. まとめ

会計事務所で働きながら税理士試験を受験することは、決して簡単ではありませんが、実務と学習の相乗効果・キャリアの同時進行・経済的安定という大きなメリットがあります。大切なのは、受験生への理解がある職場を選ぶことと、繁忙期・閑散期でメリハリをつけた学習計画を立てることです。

丸山会計事務所では、残業代は1分単位で全額支給という環境を整えています。

在職中に税理士試験に合格したスタッフもおり、受験生を積極的に応援する職場です。まずはカジュアル面談で、職場の実態をご自身の目で確認してみてください。

 

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丸山会計事務所では、共に成長していけるスタッフを募集しています。



この記事の監修

丸山会計事務所 税理士 代表 丸山和秀

税理士
丸山会計事務所代表 丸山 和秀(1986年生まれ)

税制支援20年以上、不動産税務、事業承継&M&A、法人資産税、設備投資時の優遇税制を得意とする。
「ともに未来を描く」を経営理念として、お客様と一緒に未来を描くことができる、提案型の“攻める税理士”として、経営ビジョンやニーズに寄り添い、適切なタイミングで、お客様のお悩みを解決するご提案を行う。

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