年末の酒、別れた恋人――税理士試験で、私が失ったもの

投稿日:2026年05月13日

年末の酒、別れた恋人――税理士試験で、私が失ったもの

朝4時起きの名古屋の税理士丸山です。

本日は私が一番書こうか迷った話です。試験勉強の中で、私が「失ったもの」の話。

これからこの世界を目指す方には、できれば私と同じことをしないでほしい――そんな思いも込めて、当時のことを書いてみます。

必死だった、何もかも投げ打った日々

高校を卒業して、専門学校に入ってからの私は、本当に毎日が必死でした。

朝から晩まで勉強。空いた時間も理論の暗記。何もかも投げ打って、勉強だけにのめり込んでいました。

人の3倍も5倍もやっているのに、それでも成績が上がらない。あの感覚は、味わったことがある人にしか分からないと思います。やってもやっても、トンネルの先が見えてこない。「自分のやり方が悪いのか」「そもそも才能がないのか」――頭の中はそんな言葉でいっぱいでした。

そんなに勉強をしているように見えない後輩の方が答練のテストの点がいい、理論を書くのが早い、そんなことで本当に毎日落ち込んでいました。

「君のせいで受からなかった」――最低の言葉

そんなときに付き合っていた彼女がいました。

ある年、試験の結果が返ってきた日だったと思います。私は感情を抑えきれずに、彼女に当たってしまいました。

「つきあっているせいで、受からなかった」

そんな言葉まで、口にしてしまった気がします。

今思うと、本当に最低の発言です。完全に八つ当たりです。彼女は、同じ専門学校で、私の勉強を一番近くで支えてくれていた人だったのに。

「そんなことを言われたくなかった」

そう言って、彼女は離れていきました。当然です。

その後専門学校を卒業してから、付き合った彼女もいましたが、やっぱり私は勉強時間を最優先にしてしまいました。「私はそういう人より、一緒にいてくれる人の方がいい」と言われて、また別れる。これを何度か繰り返しました。

当時は先に税理士に合格していた先輩に、相談したら笑われ、

丸山君、本当に真面目だね(笑) と言われたのは本当に覚えています。

正直、当時は本当につらかったです。

ただ、今振り返ると、選択そのものは間違っていなかったと思っています。

あの時に勉強から逃げていたら、今の私はいない。

ただ、伝え方は本当にひどかった。当時の彼女には、今でも申し訳ないと思っています。

1年に1回、結果が出るのは12月

税理士試験のしんどさは、勉強量だけではありません。

試験は1年に1回、夏に行われます。そして合格発表は12月です。受験から結果まで、4か月以上待たされる。

つまり、全滅してしまうと、その年は本当に「何もない1年」になってしまうんです。

私はこれを2回連続で経験しました。

夏まで全力で走って、12月に「全部ダメでした」という現実を突きつけられる。来年に向けてまた走り出さないといけない。「自分は本当にこれを続けていいのか」という問いが、何度も頭をよぎりました。

その年末、親父と一緒に酒を飲んで、私は泣きました。

悔しくて、悔しくて。やれることは全部やったつもりだった。それなのに、結果が出ない。あの夜の悔しさは、今でも鮮明に覚えています。

同級生のみんなは、就職をしていくなか、自分が学校に残って勉強することを選んだ。

当時は働いてない自分が情けなくなり、いつまで勉強しているのと、笑われているようで本当に嫌でした。

「自分には向いてないんじゃないか」――何度も思った

勉強しているうちに、私は何度も考えました。

「大学院に行って、免除を狙おうかな」

「他の資格、たとえばFPでも勉強してみようかな」(実際にFPは受けました、今を重宝しています。)

「税理士は、自分には向いていないんじゃないか」

「こんなに頭が悪い自分が、やるべきじゃないんじゃないか」

何度も、何度も、そう思いました。

それでも、結局やめなかった。

なぜやめなかったのかと聞かれても、明確な答えはありません。でもたぶん、「ここまでやってきたものを、自分の手で否定したくない」という意地のようなものが、あの頃の私を支えていたんだと思います。

ここまで読んでくださった、いま試験勉強の真っただ中にいる方へ。

つらい時期は、必ずあります。

そのつらさは、勉強そのもののつらさだけではありません。大切な人との関係や、自分の将来、自分の能力への不安――いろんなものが絡み合って、心が削られていく時期です。

私はその真ん中にいた頃、相談できる人がほとんどいませんでした。

だからこそ、もし丸山会計に来てくれたなら、私はあなたの「しんどい」をちゃんと聴ける所長でありたいと思っています。

 

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この記事の監修

丸山会計事務所 税理士 代表 丸山和秀

税理士
丸山会計事務所代表 丸山 和秀(1986年生まれ)

税制支援20年以上、不動産税務、事業承継&M&A、法人資産税、設備投資時の優遇税制を得意とする。
「ともに未来を描く」を経営理念として、お客様と一緒に未来を描くことができる、提案型の“攻める税理士”として、経営ビジョンやニーズに寄り添い、適切なタイミングで、お客様のお悩みを解決するご提案を行う。

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