「誰も解けない問題」が出たとき、合格は見える――税理士試験で大切な「やりきる力」
投稿日:2026年05月13日

名古屋の朝4時起き税理士の丸山です。
「税理士試験を受けてきた話」シリーズも、今日でいったん最終回です。前回までは、苦労や挫折の話ばかりでしたが、今日は最後に「合格して見えた風景」と、私が今でも大切にしている「やりきる力」の話を書きたいと思います。
こんな私でも、結果は出ました
まず最初に伝えたいのは、これです。
「こんな私でも、税理士試験で結果を出すことができました」
中学までは、下から数えた方が早い成績。専門学校では人の3〜5倍勉強しても、なかなか伸びなかった人間です。
その私が、最終的には官報合格までたどり着くことができました。だから、いまこの瞬間、税理士試験で苦しんでいる方に、私は自信を持って言えます。
「やり続ければ、結果は必ず出ます」
もちろん、私が結果を出せたことが万人に当てはまるとは思っていません。でも税理士試験という試験は、真剣に取り組み続ければ、ある程度報われる試験だとも思っています。試験範囲も決まっていますし、何より――専門学校から出される問題以外が出てきた瞬間、「みんなできない」のです。
「みんなできない」と分かる境地まで来られるか
これ、本当に大事なポイントです。
「みんなできない」と落ち着いて見極められる状態にまで、自分の学力を持っていけているかどうか。ここが本当の勝負どころだと思っています。
その境地まで到達していると、本番で初見の問題が出てもパニックになりません。
「ああ、これは誰も解けないやつだ」
そう冷静に判断できれば、自分が解ける部分だけをきっちり拾うという、正しい戦略が取れます。
私が消費税を最後に受けたとき、まさにそうでした。
「国等」が出た日――最後の消費税
私が最後に挑んだ科目は、消費税でした。
試験会場で問題用紙をめくった瞬間、「国等」(国や地方公共団体等の消費税)の問題が出ていました。
これ、当時かなり難しいとされていた論点です。でも、私は消費税をすでに3回か4回受験していたので、パッと見た瞬間に分かりました。
「あ、これ、誰も解けないな」
そう確信できた瞬間、急に落ち着いたんです。
落ち着いて問題を読むと、全体像が見えました。スピード調整も冷静にできました。「ここは取りに行く、ここは捨てる」――そういう判断が、いつもの何倍もクリアにできた。
結果、消費税に合格し、官報合格を果たしました。
最後の試験のとき、私には自信がありました。やれることは全部やったうえで、「これで落ちたら仕方ない」と思える状態にあったんです。
「絶対落ちた」と思った相続税、形が変わった法人税
逆に、「絶対落ちた」と思った試験もあります。
相続税のときは、計算問題のボリュームも理論のボリュームも、全部もう滅茶苦茶でした。試験中ずっと「やばい、やばい、やばい」と頭の中で叫びながら、それでも理論を必死に書き続けました。試験が終わった瞬間、「これは絶対に落ちた」と確信したくらいです。
ところが、結果は合格でした。
法人税のときも近い体験をしました。それまでとは違う出題形式――別表5から推計を使って計算していく、簿記論的な解き方が必要な問題が出たんです。「やべえな、これ分かんないけど、やれるとこやるしかない」と思いながら手を動かしました。これも、結果は合格でした。
つまり、本当に難しい試験のときは、みんながパニックになっています。その中で、自分が積み上げてきたものを最後まで「出し切れた人」が、結局は受かるんです。
私自身、相続税は2〜3年やっていたので、最低限のものは出し切れていたんだと思います。
山は張らなかった
受験生時代、よく「次はこれが出るらしい」「あの論点が来る」みたいな噂が流れました。
私自身も一喜一憂していたのを覚えています。でも、最終的に私は山を張りませんでした。
理由は単純で、「もしそれが出なかったらどうしよう」という不安に振り回されるのが、何より嫌だったからです。
なので私は、大原(メインで通っていた専門学校)の答練もタックの答練も、全部受けました。やれることは、本当にやり切ったと思います。
「やりきる力」――これが、私が税理士試験を通じて手に入れた、いちばん大きな財産です。
そして、これは今も、私の中で生き続けている力です。
ここまで4回にわたって、私の税理士試験の話を書いてきました。
なぜ採用ブログでこんなに長く自分の話を書いたかというと、丸山会計事務所が一緒に働きたいのは、こういう「やりきる力」を持っている、あるいは身につけようとしている方だからです。
最初から完璧な人はいません。私自身が、いちばんそれを知っています。
中学まで勉強できなかった私が、税理士になれた。
だから、いま「自分はあまり要領がよくない」「人より時間がかかる」「結果が出なくて不安だ」と感じている科目合格者の方にも、声を大にして言いたいんです。
「やりきる力」さえあれば、必ず結果は出ます。
その力を信じて、あなたが税理士の道を歩み続けようとしているなら、その隣を、私たち丸山会計事務所が一緒に走らせてください。
カジュアル面談からで構いません。あなたの「やり切ってきた話」を、私にも聞かせてもらえると嬉しいです。
丸山会計事務所では、共に成長していけるスタッフを募集しています。
この記事の監修
税理士
丸山会計事務所代表 丸山 和秀(1986年生まれ)
税制支援20年以上、不動産税務、事業承継&M&A、法人資産税、設備投資時の優遇税制を得意とする。
「ともに未来を描く」を経営理念として、お客様と一緒に未来を描くことができる、提案型の“攻める税理士”として、経営ビジョンやニーズに寄り添い、適切なタイミングで、お客様のお悩みを解決するご提案を行う。


