「数字を作るから数字で動くへ──税理士を目指す人に必要なもう一つの視点」
投稿日:2025年06月24日
数字を「作る」ことはゴールじゃない
税理士の仕事といえば、決算書を作成したり、税金の計算をしたり、数字を正確に「作る」ことが思い浮かびますよね。
確かにこれは税理士として欠かせない基本であり、専門的な知識と正確さが求められます。
でも、それだけで終わっていいのでしょうか?
「数字で動く」ための視点──MG・MQ会計の学びから
MG(マネジメントゲーム)、そしてMQ会計を学ぶと、数字を単なる結果として「作る」のではなく、「その数字をもとにどう行動するか」という視点が重要であることに気づかされます。
・数字を見て、どんな意思決定をするか
・経営者として、どの方向に進むべきか
・社員の人数や能力で、計画は現実的かどうか
このように、数字は経営判断をする上での「地図」や「コンパス」の役割を果たします。
「努力」よりも「選択」が大事?
かつては「一生懸命やればなんとかなる!」と思っていた。でも最近読んだ本で、こんな言葉に出会いました。
正しい選択の上での努力が一番大事
この一言で、頭を殴られたような衝撃を受けました。
どんなに頑張っても、方向が間違っていれば遠回りになる。
今思えば、私の税理士試験のそうでした(笑) 人の3倍以上時間をかけて、朝早くから専門学校の自習室にこもり、学校が閉まるまで勉強を毎日、本当に毎日続けていました。
それでも最初のうちはテストの点数も伸びず、毎回追試、学校の先生になんで、こんなに時間を使っているのに、こんなに成績が悪いのかとよく言われたことを覚えています。
何度か試験を受けるにつれて、重要なポイント「情報」を知ることができたので、試験勉強の仕方がわかるようになり、点数が上がってきて最終的に合格することができました。
そして、その会社では「正しい選択」を導くための材料こそが「数字」なのです。
5年後、10年後の姿を描いて、今の選択を見直す
税理士としてどんなキャリアを描くのか、どんな企業と関わっていきたいのか。
将来を見据えるからこそ、今の行動や学びにも意味が生まれます。
・目標から逆算して、今やるべきことを考える
・優先順位をつけて、本当に必要なことに集中する
これも、MGやMQ会計の思考法に通じる部分です。
税理士として「数字を活かす」存在に
会計の専門家である税理士が、単に申告書を作るだけの「手続きのプロ」ではもったいない。
むしろ、「数字を見て、経営をよくする提案ができる存在」になったほうが、経営者からの信頼も厚くなります。
・「うちのこと、ちゃんと見てくれてるな」
・「話してると気づきがあるな」
・「この税理士に相談すると経営が変わるかも」
そんな風に思ってもらえる税理士こそ、これからの時代に求められる存在です。
「数字を作る」だけじゃない、数字で未来を動かそう
税理士を目指すあなたに伝えたいのは、「数字を作る」ことの先にある役割です。
それは、「数字で会社を動かす」視点を持つこと。
MGやMQ会計は、まさにその感覚を養うための実践的なツールです。
将来、どんな税理士になりたいか。そのために今、どんな学びと行動が必要か。
数字を通して、自分自身の未来も、関わる会社の未来も動かしていきましょう。
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この記事の監修

税理士
丸山会計事務所代表 丸山 和秀(1986年生まれ)
税制支援20年以上、不動産税務、事業承継&M&A、法人資産税、設備投資時の優遇税制を得意とする。
「ともに未来を描く」を経営理念として、お客様と一緒に未来を描くことができる、提案型の“攻める税理士”として、経営ビジョンやニーズに寄り添い、適切なタイミングで、お客様のお悩みを解決するご提案を行う。