仕訳は完璧。でも経営はうまくいかない!?MQ会計で気づいた“会計の本当の使い道”

投稿日:2025年06月12日

はじめに:仕訳は得意、でもなぜか経営がうまくいかない…

簿記の勉強をしていると、「仕訳を正確に切ること」が大事だと繰り返し学びますよね。費用と資産の違い、貸方・借方の意味…。特に税理士や中小企業診断士を目指す方なら、この基礎知識を徹底的に身につける努力をしているはずです。

でも、現場に出てみるとこういう声を聞くことがあります。

「決算書は完璧。でも、なぜか経営がうまくいかない…」

今回は、そういった悩みの背景にある「会計の本当の使い道」について、MQ会計やMG(マネジメントゲーム)の考え方を交えて解説していきます。


決算書は正しく作れる。でも、それだけじゃダメ?

税理士や会計事務所のスタッフが特に重視するのが「正確な決算書を作ること」。これはもちろん、税務署や銀行、顧客に提出する重要な書類ですから、間違いは許されません。誤字脱字や仕訳のミスがあれば、信用問題にもなりかねません。

でも、実はこれだけでは不十分なんです。

本当に重要なのは、「その決算書の数字をどう活かすか」という部分。たとえば銀行は、決算書を見て次のように判断しています。

・この会社に融資しても返済できそうか?
・将来的に成長する可能性はあるか?

つまり、「きれいに作られた決算書」ではなく、「数字をどう読むか、どう使うか」が問われているのです。


会計は“経営の武器”になる

会計の数字は、経営の意思決定に活かしてこそ意味があります。ここで出てくるのが「MQ会計」や「MG」といった実践的な会計ツールです。

MGでは、まずゲーム形式で経営を学び、その後に「簿記3級を取りましょう」と勧められます。これは、MGで出てくる数字の構造を深く理解するために、会計の基本を学ぶことが役立つからなんです。

ちなみに、MQ会計を開発した西順一郎先生も、診断士を取った後に簿記を勉強したという経歴があります。順序としては「経営の意思決定」→「会計の構造を理解する」という流れです。


損益分岐点は一つじゃない!

簿記の勉強では「損益分岐点売上高=固定費 ÷(1−変動費率)」という公式を覚えますよね。でも、実務ではこれだけでは足りません。

なぜなら、損益分岐点は条件によって変わるからです。

・商品の価格を変えたら?
・原価が上がったら?
・販売数が変わったら?
・固定費が増えたら?

そのたびに、損益分岐点も変わります。つまり、損益分岐点は一つではなく、状況によって複数存在するんです。


数字の意味がわかると、経営判断が変わる

MGを体験すると、こうした数字の変化が経営にどう影響するのかをリアルに感じることができます。

たとえばこんなことが分かるようになります。

・いくらまで値引きしたら赤字になる?
・利益を出すために必要な販売価格はいくら?
・広告費を増やしたら、売上がどれくらい増えれば採算が合う?

こうした実践的な「意思決定の力」は、簿記の勉強だけではなかなか身につきません。MGやMQ会計のような実践的なツールを通じて、「会計の数字を使う力」が養われていきます。


まとめ:会計の本当の使い道を知ろう

会計を学ぶ上で、「仕訳が正確に切れる」ことは基本中の基本。でも、それだけで満足してしまうと、経営には活かせません。

会計の本当の使い道は、「きれいに決算書を作ること」ではなく、「数字という情報をもとに、経営判断をすること」です。

特に中小企業や個人事業主にとって、数字をどう読むか、どう使うかは経営の生死を分ける大事なポイントです。

もし、仕訳の勉強をしていて「これが何の役に立つのかな?」と思ったら、ぜひMGやMQ会計にも触れてみてください。会計の世界が、もっと立体的に見えてくるはずです。


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この記事の監修

丸山会計事務所 税理士 代表 丸山和秀

税理士
丸山会計事務所代表 丸山 和秀(1986年生まれ)

税制支援20年以上、不動産税務、事業承継&M&A、法人資産税、設備投資時の優遇税制を得意とする。
「ともに未来を描く」を経営理念として、お客様と一緒に未来を描くことができる、提案型の“攻める税理士”として、経営ビジョンやニーズに寄り添い、適切なタイミングで、お客様のお悩みを解決するご提案を行う。

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