国税もスマホアプリ納税が可能に!ポイント獲得でお得にペイ払い
投稿日:2024年05月30日
従来の納税方法は、納付書を記入したり、金融機関窓口に足を運んだりと、時間と手間がかかる面倒な作業でした。納付書がなくて、税務署へ取りに行った方もいるのではないでしょうか。
そこで、ご紹介したいのがスマホで簡単に納税できる「スマホアプリ納税」です。
スマホアプリ納税なら、自宅にいながら簡単に納税できるため、時間と労力を節約できます。さらに、PayPayや楽天ペイなどのPay払いを使うため、ポイント還元を受けられる場合があります。
つまり、スマホアプリ納税を使えば、簡単、お得に納税できるのです。
この記事では、スマホアプリ納税の基本から、ポイント還元率の高い納付方法までくわしく解説します。
スマホアプリ納税はお得で便利な納付方法ですが、納付額に上限があるなど注意点もありますので、ぜひ最後までお読みください。
1 国税もスマホアプリ納税が可能に!
2022年12月から国税の納付方法に「スマホアプリ納税」が導入されました。従来の納付方法と比べて、時間や場所の制約がなく、手軽に納税できます。
そもそも国税の納付方法は以下の6種類です。
納付方法 | 概要 |
現金納付 | 税務署や金融機関の窓口で納付書と現金で納付する方法 |
振替納税 | 事前に金融機関等に口座振替依頼書を提出することで、納期限に自動的に口座から納税額を引き落とし(個人のみ) |
ダイレクト納付
|
e-Taxで申告した税額を、あらかじめ登録した口座から簡単な操作で引き落としにより納付する方法 |
インターネットバンキング等 | インターネットバンキング等を利用して、納税額を金融機関の口座から納付する方法 |
クレジットカード納付 | 専用サイトからクレジットカードを使って納付する方法 |
スマホアプリ納付 | 専用のスマホアプリを使って、Pay払いで納付する方法 |
納付方法のなかで、ポイント還元のある「スマホアプリ納税」と「クレジットカード納税」の概要を以下にまとめました。
スマホアプリ納税 | クレジットカード納税 | |
事前登録 | 不要 | |
利用可能時間 | 24時間365日 | |
納付できる税目 | ほぼ全ての税目。加算税や延滞税も納付可能 | |
手数料 | 無料 | 決済手数料がかかる |
対応端末 | スマホのみ | スマホ、パソコン、タブレット端末 |
納付額の上限 | 1回30万円以下
使用するPay払いによっては上限金額が設定されている場合があります。 |
次のうち少ない金額
1,000万円未満 クレジットカードの利用限度額 |
ポイント還元 | 基本的にあり
ただし、使用するPay払いによる |
基本的にあり
ただし、使用するクレジットカードによる |
手軽にお得に納付したいなら、手数料無料でポイント還元も期待できる「スマホアプリ納税」がおすすめです。ただし、1回30万円しか納付できないため、高額な納税をする場合は何度かに分けて納税する必要があり、その場合にはクレジットカード納税の方が手間がかかりません。
次章から「スマホアプリ納税」と「クレジットカード納税」について、それぞれくわしく解説します。
2 スマホアプリ納税とは?
PayPayやauPAYなどのPay払いを使って、時間や場所を問わずにスマホアプリで支払える納税手段です。「国税スマートフォン決済専用サイト」から、スマートフォンを使って納税します。
手数料無料なので、ポイント還元のあるPay払いをつかうとお得に納税できます。
▶ 使用できるPay払い
対応しているPay払いはPayPay、d払い、auPAY、LINEPay、メルペイ、AmazonPay、楽天ペイの7つです。(2024年4月現在)
▶ 注意点
- 1回で納付できる金額が30万円まで:1度に30万円までしか納付できません。ただし、手続きを複数回おこなえば、納税額が30万円以上であっても納付可能です。
- スマートフォンでしかつかえない:パソコンやタブレット端末からの納税はできません。
- 領収書は発行されない:領収書が必要な場合は金融機関などの窓口で現金納付する必要があります。
- 取り消しできない:間違って納付した場合は還付手続きが必要です。
3 クレカ納税とは?
クレジットカード納税は、その名の通りクレジットカードで納付する便利な方法です。時間や場所の制約がなく、手軽に納税できるのが魅力です。
決済手数料がかかりますが、クレジットカードのポイント還元を考慮すると、お得に納付できる可能性があります。
たとえば、ポイント還元率1%のクレジットカードを使って5万円納付すると、ポイント還元500円-決済手数料418円=82円のプラスとなります。
また、スマホアプリ納税はスマートフォンにしか対応していませんが、クレジットカード納税はパソコンやタブレットからの納税も可能です。
▶ 対応しているクレジットカード
Visa、Mastercard、JCB、AmericanExpress、DinersClub、TSCUBICCARDの6つです。(2024年4月現在)
▶ 注意点
- 納付額に上限がある:1回につき1,000万円未満、かつ、クレジットカードの利用限度額までしか納税できません。
- 手数料がかかる:納付税額に応じて以下の決済手数料がかかります。
- 領収書は発行されない:領収書が必要な場合は金融機関などの窓口で現金納付する必要があります。
- 取り消しできない:間違って納付した場合は還付手続きが必要です。
4 一番お得に納税する方法は?
一番お得に納税できるのは、還元率の高いPay払いを使用して「スマホアプリ納税」する方法です。
クレジットカード納税でもポイントはつきますが、約0.84%の決済手数料がかかるため、手数料無料のスマホアプリ納付のほうが、通常はお得に納税できます。
▶ スマホアプリ納税ポイント還元の仕組み
スマホアプリ納税で得られるポイントは、「税金の支払時」と「Pay払いへのチャージ時」の2種類です。
主なPay払いの還元率を比較しました。
Pay払い | チャージに
使用するカード |
還元率
(支払時) |
還元率
(チャージ) |
還元率
合計 |
au PAY | au PAYカード | 0.5% | なし | 0.5% |
au PAYゴールドカード | 0.5% | 1% | 1.5% | |
Amazon Pay | Amazon Prime Mastercard | なし | 2% | 2% |
Amazon Mastercard | なし | 1.5% | 1.5% | |
楽天ペイ | 楽天カード | なし | 0.5% | 0.5% |
PayPay | ― | 0.5%
~1% |
なし | 0.5%
~1% |
▶ 税金を支払い時のポイント還元
税金の支払い時にポイントがつくのは、つぎの3つです。
Pay払い | 還元率 |
PayPay | 0.5%~1% |
au PAY | 0.5% |
d払い | 0.5% |
PayPayを使ってのスマホアプリ納税はPayPayステップの対象です。このため最低0.5%の還元が期待できます。PayPayステップについては公式ウェブサイトをご確認ください。
auPAYは200円支払い毎に1Pontaポイントが、d払いは200円支払い毎に1dポイントがたまります。(0.5%還元)
上記の3つのPay払い以外では「税金の支払時」にはポイントがつきません。ただし、チャージ時にポイントがつくものもあります。
▶ Pay払いへのチャージ時のポイント還元
チャージでポイント還元が期待できるのは、「au PAY」「Amazon Pay」「楽天ペイ」です。
2024年4月時点での、各Pay払いにおけるチャージ時の還元率と上限額をまとめました。
Pay払い | 使用カード | 還元率 | チャージ上限 | 備考 |
au PAY | au PAYカード | なし | 25万円/月 | 残高上限100万円 |
au PAY
ゴールドカード |
1% | 25万円/月 | 残高上限100万円 | |
その他のカード | 5万円/月 | 還元率は
クレジットカードによる |
||
Amazon Pay | Amazon Prime
Mastercard |
2% | 50万円/回 | クレジットカード
の利用可能額 最高200万円 |
Amazon
Mastercard |
1.5% | 50万円/回 | ||
楽天ペイ | 楽天カード | 0.5% | 50万円/月 | 使用上限100万円/月 |
PayPay | PayPay
クレジット |
なし | 50万円/24時間
200万円/30日 |
|
PayPayカード | なし | 2万円/24時間
5万円/30日間 |
||
メルペイ | ー | なし | 20万円/日 | 残高上限100万円 |
LINE Pay | ー | なし | 10万円/回 | コンビニ、銀行からのチャージのみ |
d払い | 三菱UFJ銀行 (dスマートバンク 利用者限定) |
10~100pt | 10万円/日
30万円/月 |
|
▶ 注意点
以下の点に、ご注意ください。
- 還元率は変更になる可能性があります。
- お手持ちのカード種類やキャンペーンの有無によって還元率は異なります。
- 最新の情報は各社の公式ウェブサイトをご確認下さい。
- スマホアプリ納税の上限金額は1回30万円です。納付金額によっては手続きが複数回必要となります。
- Pay払いごとにチャージ金額や使用可能金額に上限があります。
このため、還元率だけでなく手数料や使い勝手なども考慮して、自分に合った方法を選びましょう。
5 まとめ
スマホアプリ納税は、手軽にポイントを貯めながら納税できる便利な方法です。自分に合ったPay払いを使って、お得に納税しましょう。
ただし、スマホアプリ納税は1度に納付できる金額が30万円と限られていたり、チャージ金額に上限があったりと、注意点もあります。このため、高額の納税をする場合には注意が必要です。
納付方法をはじめとした、税務や会計でお困りの際は、丸山会計事務所までお気軽にご相談ください。
この記事の監修

税理士
丸山会計事務所代表 丸山 和秀(1986年生まれ)
税制支援20年以上、不動産税務、事業承継&M&A、法人資産税、設備投資時の優遇税制を得意とする。
「ともに未来を描く」を経営理念として、お客様と一緒に未来を描くことができる、提案型の“攻める税理士”として、経営ビジョンやニーズに寄り添い、適切なタイミングで、お客様のお悩みを解決するご提案を行う。